馬は私の人生の大きな部分を占めているのですが、取材を受けることで改めてそのことに気づきました。これだけ続けてこれたものがあるということは、人生捨てたものではないと思えたんですよ。話すこと自体も楽しかったのですが今まで自分が味わってきたことを再確認でき、自己肯定感が高まった気がしています。馬は私の人生を支えてくれました。人生うまくいかない時もありましたが、馬が楽しみと希望を与えてくれました。
実はプロフィールや年表の準備になかなか手がのびなかったんですよ。でも、一度作り出すとこれまでのことが思い出されて、書く手がなかなか止まりませんでした(笑)。それに、馬の写真をあらためて整理するきっかけにもなりましたね。
作る過程も楽しいものでした。対面取材でじっくり話を聞いてもらえるのもいいですし、電話取材のときに自宅の馬グッズに囲まれながらゆっくり話せたのもよかったです。自分一人では思い入れの強さもありまとめることはできないと思います。でも、このテーマで取材がしたいと言われると、それに沿った話ができるので整理して話ができました。原稿を確認するときも、そのとき、そのときのことを思い出して読み出したら止まりませんでした。取材だけではなく、一口馬主となった馬たちのプロフィールや年表があるのもいいですね。